「おふたりさま」の終活
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「おふたりさま」とは?
一人で人生を過ごす「おひとりさま」に対して、お子さんのいないご夫婦を「おふたりさま」と呼んでいます。
子どものいない夫婦のみの世帯数は増加傾向にあり、2020年には約1,116世帯まで増えており
全世帯数に占める割合は20%を超え年々増加傾向にあります。
多様化社会において、人生の選択は人それぞれであり、結婚する、子どもをもつことが当たり前の時代ではなくなっています。
自由に生き方を選べる時代だからこそ、「おふたりさま」の割合が増えているのです。
★「おふたりさま」を選ぶ人たちは、以下のような価値観を共有し人生を謳歌している方が多いです。
・共働き世帯が多く、経済的に豊か
・子どもの教育費がないため、貯蓄がしやすい
・ケンカの原因となりやすい「子ども」「お金」などの問題がないため、仲がいい
・結婚しても、趣味や遊びを楽しめる
しかし、おふたりさまは、結婚されなかったおひとりさまの方や、お子さんがいるご夫婦よりも
「老後の課題」の準備が甘い傾向があるとも言われており
おひとりさまや、お子さんがいるご夫婦では「最後まで自分一人で生きていく」という覚悟や、「子供たちに面倒を掛けられない」という決意から
早い段階で周囲に相談され準備を進めていかれる動向が窺えるのですが
対して、おふたりさまの場合は、お金に余裕がある方が多く、いつも隣に伴侶がいてくれることで
安心したまま年を重ねてしまい、老後の課題を先延ばししてしまう傾向が見られます。
たしかに、経済力があれば解決できることも多いのですが、元気で聡明なうちに次のような課題を様々に話し合い
備えあれば憂いなし、転ばぬ先の杖という言葉があるように、大切な人を亡くし悲嘆に暮れても
前もって計画を立てておくことで、幾らかでも心に余裕が持てるものです。
★「おふたりさまが直面する老後の課題」
・どちらかが介護状態になったらどうする?
・配偶者に先立たれて、ひとりになってしまったらどうする?
残された自分が死んだあとの手続や処理は、誰にお願いすればいい?
・どちらも老いて身元を保証してくれる人がいなくなったら、入院や施設入居はどうする?
・どちらかが認知症になってしまったらどうする?
・継承者がいないけど、お墓はどうする?